【セミナーレポート】AI革命が激変させる保険業界の未来 デジライズ×SEIMEIが語る。 〜保険業界で使えるChatGPT活用方法7選も紹介〜
- 【セミナーレポート】AI革命が激変させる保険業界の未来 デジライズ×SEIMEIが語る。 〜保険業界で使えるChatGPT活用方法7選も紹介〜
- イベント概要:
- はじめに:保険業界が直面する課題
- 第1章:AI活用で変わる7つの業務改革
- 1. メール業務の完全自動化
- 2. 議事録作成の革新
- 3. AIとの商談練習
- 4. 保険商品研修資料の効率活用
- 5. 法人営業リストの自動作成
- 6. Excel業務の効率化
- 第2章:驚異のコストパフォーマンス
- AI導入のコスト比較
- 第3章:衝撃の導入効果
- GMOインターネットグループの事例
- 保険代理店での活用効果
- 第4章:デジライズ×SEIMEI の革新的研修プログラム
- プログラムの特徴
- 1. 動画学習(計30本・10時間)
- 2. ワークショップ形式の研修(全4回)
- 3. 充実のサポート体制
- 価格体系
- 第5章:2025年のAI展望
- AIエージェントの台頭
- 保険業界への影響
- 第6章:質疑応答セッション
- まとめ:今こそ行動を起こすとき
- 具体的なアクションプラン
- お問い合わせ先
イベント概要:
- 開催日時:2024年11月20日(水) 9:30~
- 会場:オンライン開催
- 講師:
- 株式会社デジライズ 代表取締役 茶圓将裕氏
- SEIMEI株式会社 代表取締役 津崎 桂一氏
- 主催:結心会
- 参加者:保険代理店経営者・保険営業関係者
はじめに:保険業界が直面する課題
セミナー冒頭、茶圓氏は保険業界の現状について、次のように問題提起を行いました。
「2年半後に保険業法改正が控えています。コンプライアンスの要件は厳格化し、より詳細な記録管理が求められる時代がやってきます。その中で、手作業による業務処理は、皆様の営業活動を大きく圧迫することになるでしょう」
この課題に対する解決策として、茶圓氏はAIの活用を提案。「実は、保険営業の現場には、すぐにでもAI化できる業務が7つあります」と、具体的な改善ポイントを示しました。
第1章:AI活用で変わる7つの業務改革
1. メール業務の完全自動化
「皆さん、まだメールは手入力されていませんか?」
茶圓氏はまず、最も身近な業務改善ポイントとしてメール作成を挙げました。デモンストレーションでは、登壇依頼への返信メールをAIが数秒で作成。さらに、「もっとフランクな表現で」「絵文字を入れて」といった指示にも柔軟に対応する様子が紹介されました。
特に反響が大きかったのは、アポイント調整のケース。「お客様に3つの候補日程を提示する」といった定型的なやり取りも、AIが瞬時に適切な文面を作成できることが実演されました。
2. 議事録作成の革新
「私が特にお勧めしたいのが、議事録作成の自動化です」
このセクションでは、「TLDV」というツールが紹介されました。Zoomミーティングの内容を自動で文字起こしするだけでなく、以下のような高度な分析も可能とのこと:
- 参加者ごとの発言時間の分析
- 質問数のカウント
- 「えーと」などの話し癖の分析
- 発言の要約と重要ポイントの抽出
さらに驚きだったのは、この議事録データを基に、AIが自動で:
- 会議の御礼メール作成
- 提案資料の作成
- ToDo リストの作成 まで行えることです。
「会議終了から2分後に、内容を完全に理解した上での御礼メールを送付できます。これだけでも、お客様からの印象は大きく変わるはずです」と茶圓氏は強調しました。
3. AIとの商談練習
この部分では、実際にAIとの商談デモが行われ、会場から大きな驚きの声が上がりました。
AIは:
- 商品知識を完全に理解した上での応対
- 的確な質問と返答
- 商談スキルへのフィードバック を行うことができます。
「24時間365日、怒られる心配なく練習できる環境です。新人教育にも最適です」
4. 保険商品研修資料の効率活用
「生命保険協会が発行する30ページ以上の資料も、AIが数分で要約・分析できます」
実演では、2023年版生命保険動向のレポートを AIに解析させ、以下のような insights を抽出:
- 市場トレンドの変化
- 商品戦略の方向性
- 販売チャネルの構造変化
- 具体的な営業戦略への示唆
5. 法人営業リストの自動作成
「今までGoogle検索で1件1件調べていた企業情報も、AIが自動で収集・分析します」
デモでは、携帯キャリア業界の分析を実施:
- 主要プレイヤーの市場シェア
- 最新の業界動向
- 財務情報の分析
- 営業アプローチポイントの提示
が、わずか数分で完了しました。
6. Excel業務の効率化
具体的な活用例として:
- アンケートの自動仕分け
- 住所データの自動分割
- サンプルデータの自動生成
- 複雑な条件での抽出作業 などが紹介されました。
第2章:驚異のコストパフォーマンス
AI導入のコスト比較
各ツールの月額費用が詳しく紹介されました:
- 一般的なAIツール
- ChatGPT:$20
- Claude:$20
- TLDV:$20
- デジライズ社提供の統合ツール
- 基本料金:3万円/月(10名まで)
- 追加料金:1,000円/人(11名以降)
「アメリカの司法試験で上位10%に入る知能を持つ"優秀な部下"を、月額数千円で雇えるようなものです」と茶圓氏は比喩を用いて説明しました。
第3章:衝撃の導入効果
GMOインターネットグループの事例
茶圓氏は、実際の導入事例として、GMOインターネットグループの成果を紹介しました。
「約6,000人の社員がAIを活用し、年間で107万時間の業務時間削減を達成しています。これは1人あたり1日1.2~1.3時間の削減効果です」
保険代理店での活用効果
特に注目を集めたのは、保険営業における時間配分の分析です。
「保険営業マンの業務時間の約7割が事務作業に費やされているというデータがあります。つまり、純粋な営業活動は3割程度なのです。この比率を改善できれば、営業成績は単純計算で2倍以上に伸びる可能性があります」
第4章:デジライズ×SEIMEI の革新的研修プログラム
2024年8月に発表された両社の業務提携により、保険業界に特化したAI活用研修プログラムが開発されました。
プログラムの特徴
1. 動画学習(計30本・10時間)
- AI基礎知識
- 実践的な活用方法
- 業界特化型の事例研究
- ツールの具体的な操作方法
2. ワークショップ形式の研修(全4回)
- 1回90分
- 双方向のコミュニケーション
- 実践的な演習
- 即実践可能なスキル習得
3. 充実のサポート体制
- 1年間の質問対応
- チャットサポート
- 動画コンテンツの無制限視聴
- 個別相談対応
価格体系
- 通常価格:32万円/人/年
- 助成金利用後:8万円(実質月額約6,700円)
- 複数名での導入時の割引制度あり
「携帯電話1台分程度の投資で、業務効率を劇的に改善できます」と茶圓氏は強調しました。
第5章:2025年のAI展望
AIエージェントの台頭
セミナーの後半では、近未来の展望について興味深い予測が示されました。
「来年以降、AIエージェントの進化が加速します。例えば、『100社にリストアップして営業メールを送って』という指示を出せば、AIが自動で実行してくれる。そんな時代が、もう目前に迫っています」
保険業界への影響
特に保険業界において、以下の変化が予測されています:
- 初回面談のAI化
- 基本的なヒアリング業務の自動化
- 顧客情報の自動分析
- 最適な提案内容の準備
- コンプライアンス対応の強化
- 会話内容の自動記録
- 重要事項の確認漏れ防止
- 法令遵守のチェック機能
- 営業支援の高度化
- リアルタイムでの提案サポート
- 商品知識のインスタントサポート
- 競合分析の自動化
第6章:質疑応答セッション
セミナー後半では、参加者から多くの質問が寄せられました。その一部を紹介します。
Q1: セキュリティ面は大丈夫でしょうか? A: 「有料版のChatGPTは学習機能をオフにできます。また、国産AIツールの利用も選択肢として検討できます」
Q2: AIのプロンプト(指示)の書き方が難しそうですが? A: 「実は命令調で書くと精度が上がります。例えば『~してください』より『~しろ』の方が良い結果が得られることもあります」
Q3: 何人くらいのライセンスが必要でしょうか? A: 「まずは部門の代表者1名からスタートし、効果を確認しながら展開するのがおすすめです」
まとめ:今こそ行動を起こすとき
茶圓氏は最後に、強い警鐘を鳴らしました。
「GMOの熊谷社長が『30年のインターネットの歴史の中で、この1年の変化は異常』と評したように、AIの進化は加速の一途をたどっています。このまま手をこまねいていると、取り返しのつかない差が付いてしまう可能性があります」
具体的なアクションプラン
- まずは無料版で試験的に導入
- 効果の高い業務から段階的に展開
- 組織全体での活用を検討
- 助成金を活用した本格導入
お問い合わせ先
セミナー終了後、多くの参加者が個別相談に並び、AIによる業務改革への高い関心が窺えました。
詳細な導入相談や研修プログラムについては、アンケートフォームより無料相談を受け付けています。企業規模や課題に応じて、最適なプランをご提案いたします。